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2019/04/15 15:08

故郷の地震(記録として)

2016年4月14日21時26分
実家がある故郷熊本を地震が襲いました。

震度7を記録する大地震。

それまでは一度大きな地震が発生したら、
あとは最初の揺れより弱い地震が余震として発生するという知識をもとに、
実家の家族にはそのことを告げましたが・・・

二日後、また同じかそれ以上の強さを感じる地震の発生となりました。
まさか、前例のない地震が熊本を襲うとは。

二度来たものは三度来るかもしれない。。。
誰しもの脳裏にそのことが浮かんだのではないでしょうか。

実家にようやく足を運べたのは地震から1週間後でした。
熊本空港は地震直後には閉鎖されていましたが、
1週間後には航空機の離着陸が再開されました。

まず熊本空港の建物内部にて地震の痕を確認することが出来ました。
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その後、シャトルバスにて熊本市内中心部に向かい、実家に到着しました。

実家に到着して、改めて家族の無事が何よりも嬉しかったことを思い出します。
実家に帰ると、いつもまずは仏壇に直行するのですが、、、
納まっていた仏壇が前面に飛び出し、床にひっくり返っていました。
ビックリな光景でした。
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翌日、周りの状況や郷里の誇りである熊本城の様子を見に出かけてきました。
実家の建物の前はごみの集積場となっており、家業の店舗は一時休業状態でした。
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実家の建物の敷地と裏の土地のしきりになっていたブロック塀は半分が倒壊し、
以前は壁の為に見えなった駐車場が丸見え状態でした。
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氏神様として、生まれた頃よりお正月の参拝を欠かさずにいる天神様は・・・
石作りの鳥居は真ん中で割れており、
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境内のいたる所に地震の爪痕を見ることが出来ました。
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熊本城は実家から市電で約10分程度の場所に位置しています。
テレビなどで見ていた地震後の姿を肉眼で見たとき、
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胸が締め付けられるような、そんな感情になりました。
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立ち入り禁止の場所も多く、
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「武者返し」の異名を持つ有名な石垣も無残に崩れ落ちていました。
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熊本城にはいくつもの櫓があります。
ほぼすべての櫓がダメージを受けていました。
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門付近にある物見櫓も、、、
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2016年8月に帰省した際に、熊本市内の繁華街側から熊本城の崩れた石垣を見ることが出来ました。
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現在に残る熊本城の敷地を示す石垣の修復はかなり時間を要するようです。
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地震から2年後・・・
2018年8月に帰省した際に、熊本城を訪れました。
2019年秋のラグビーワールドカップ開催に間に合わせようと、
まずは熊本城天守閣の修復が進められていました。
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熊本城は「築城の神様」と呼ばれる加藤清正公によって築城されました。
清正公は今でも熊本城のすぐ横に祀られ加藤神社と名付けられています。
公はきっと熊本城の修復の様子を見守っているのでしょう。
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観測史上初めて震度7を2度観測した熊本地震。

4月14日で3年が過ぎましたが、
いまなお約1万6500人(約7300世帯)の方々が仮設住宅にいらっしゃるそうです。

熊本県は今年度中の仮設住宅解消をめざしていますが、
経済的な理由などで460世帯が住まいを確保する見通しが立っていない状況です。

また、犠牲者はこの1年で災害関連死が6人増え、
直接死と、地震で緩んだ地盤を襲った2カ月後の豪雨による死者を合わせて、
熊本・大分両県で273人にのぼっています。

熊本市は人口70万人をかかえる、九州では福岡市、北九州市に次ぐ第3の都市です。
震災後は復興も進んでいますが、大型の再開発によって光があたるものもあれば、
倒壊した建物があった場所は空地や駐車場となり、まるで震災の影のようです。
住んでいた方々はマンションに移り住んだりしていると聞いています。

上京して約30年になりますが、毎年2回は帰省しています。
今年の夏もまた熊本城の修復の状況を観に行く予定です。
このブログにて記録していきたいと思います。
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2019/04/11 14:09

『論語』ブームがやってきます!

この度、日本政府は数年後をめどに一万円札の肖像画を渋沢栄一に変更すると発表しました。

一万円札の肖像は1984年に聖徳太子から福沢諭吉に変更して以来となります。

渋沢栄一は「日本資本主義の父」と呼ばれ、第一国立銀行や東京証券取引所、東京海上火災保険、帝国ホテル、田園都市(現東京急行電鉄)、サッポロビール、大日本製糖など、多種多様の企業の設立に関わり、その数は500以上といわれています。

また、日本赤十字社の設立、聖路加国際病院の初代理事長を務めるなど、実業界の中でも最も社会活動に熱心でした。
実業教育にも力を入れ、一橋大学や日本女子大学、その他にも多くの教育機関の創立にも尽力しました。

1926年、1927年の二度にわたり、ノーベル平和賞の候補にもなっています。

渋沢栄一は1916年に『論語と算盤(そろばん)』を著し、「道徳経済合一説」という理念を打ち出しました。

「富をなす根源は何かと言えば、仁義道徳。正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができぬ。」(『論語と算盤』)

渋沢栄一が幼少期から学んだ『論語』は、この度の一万円札の肖像画とリンクしながら新たなブームとなってくると思われます。

シンシアルハートの誠孝塾では、『論語』のエッセンスを参加者の皆様と一緒に学んでいます♬

もし、誠孝塾にご興味がある方は是非、弊社までご連絡下さい!

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2019/03/26 16:43

時代の変遷とともに

長いブログの休止期間から再開です。

まもなく平成が幕を閉じ、新たな元号の時代となります。

「平成」とは、中国の歴史書『史記』五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」、
『書経』大禹謨(だいうぼ)の「地平天成(地平かに天成る)」に由来し、
「国の内外、天地とも平和が達成される」という意味です。

記憶をたどりますと・・・
平成元年にはベルリンの壁の崩壊や米ソ首脳が「冷戦」終結を宣言し、
元号の名にふさわしい時代の幕開けとなりました。

平成30年間にわたる出来事の詳細は他に譲りますが、
自分自身のことを振り返ってみました。

まずは健康で今日まで生きていることに対して、
そして、これまでの人生で関わって頂いたすべての方に感謝です。

自分自身を練磨し、これからも日々精進、日々進歩向上させていくために、
そして人としていかに生きるべきかをここ10年ほど学び続けて参りました。

私が私淑する安岡正篤先生は「経世瑣言」の中で、
「人物学に伴う実践、即ち人物修練の根本的条件は、怖めず臆せず、
勇敢にそして己を空しうして、あらゆる人生の経験を嘗め尽くすことであります。
人生の艱難辛苦、喜怒哀楽、利害得失、栄枯盛衰、
そういう人生の事実、生活を勇敢に体験することです。
その体験の中にその信念を生かしていって、
初めて知行合一的に自己人物を練ることができるのであります」
と述べておられます。

人生の幕が閉じるまで、
社会に役立つ人間として生きていきたい、
と心の中でつぶやきました。


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2014/09/17 13:00

老者はこれを安んじ・・・

「老者はこれを安んじ、
朋友はこれを信じ、
少者はこれを懐けん。」

年寄りからは安心され、
友達からは信頼され、
若者からは慕われるようになりたいものだ。

『論語』公治長第五にある文句です。

中学校の頃に学んだ漢文の授業から20年も過ぎて、
38歳から再び『論語』を学び始めました。

『論語』には自分が好んでいる沢山の章句がありますが、
上記の章句もそのうちの一つです。

現在43歳、壮年期も半ばを過ぎて、
早くも人生は後半戦で、奮闘中の毎日です。

人生で目指す姿は、
この『論語』の章句のようでありたいものです。
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2014/09/11 08:00

中(ちゅう)する徳

中(ちゅう)というのは、人の世の道徳でいえば、
いわゆる中庸(ちゅうよう)です。

中庸というのは、過ぎることもなく、足りないこともなく、
ちょうど適度なことをさして中庸といいますが、
これは往々にして誤解されやすい言葉です。

適度ということは、たとえば感情についていえば、
喜怒哀楽などの感情をおさえて、
大喜びもせず、憤激の怒りもせず、
深く哀しみもせず、飛び上がるように喜びもせず、
たとえば灰色のような気分、雲空のような気分のことというように、
とても誤解されやすいのですが、決してそうではないのです。

もし、大いに喜ぶべき時があれば、大いに喜ぶのが中(ちゅう)です。
もし大いに怒るべき時があれば、大いに怒るのが中です。
哀しみも楽しみも、皆同じわけです。

むやみに感情をおさえて、なすべきことを控え目にすることを、
中(ちゅう)というのではないのです。

中(ちゅう)とは、「あたる」とも読みます。
放たれた矢が見事に的(まと)に当たることを“的中”といいます。
食べ物の毒にあたることを“中毒”といいます。
恋に燃える男女が、この世で遂げられぬ恋をあの世で添い遂げるため、
無理に一緒に命を落とすことを“心中”と申します。

『易経』では、中(ちゅう)とは、活発に活動し、変化して、
一刻も停止していない状態をさしています。

今日ではこうすることが中であっても、
明日はそれでは中にならないのです。

時々刻々変化して止まない時世を捉え、
その時々に“ピタリ”とあたるのが中(ちゅう)の徳です。

この中の徳を身に修めれば、
何事に対しても“的外れ”ということなく、
生きていくことができるのでしょう。
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2014/09/03 08:00

ゆとりある老後の資金は1億1,856万円

誰しも、生きている限りは、人様に迷惑をかけずに、
出来ればゆとりのある生活で人生を生きたいと願います。

それぞれの人の価値観は慮ることはできませんが、
大抵の人は同じように感じていることでしょう。

そのために絶対的に必要なものは「お金」です。

どうやら、若い世代にも「老後心配性」は多いようです。
しかしながら、実態がわからないものに不安になるのはナンセンスです。
その正体を見据えながら今できることを考えてみたいと思います。

まず、定年後の生活にいくら必要なのか?
という質問にひと言で答えるなら、
「1億円」である。

大卒社員の生涯賃金の3分の1〜2分の1に相当するお金を、
老後のために確保することなんてできるのでしょうか?

では、老後の生活には毎月いくらかかるか?という話から始めましょう。

2010年度の総務省・家計調査報告によると、
夫65歳以上、妻60歳以上の高齢無職世帯の夫婦の
1カ月の平均支出が26万4,948円。

対する収入は22万3,757円。
毎月4万1,191円の赤字です。

ここで注目すべきは、年金面では恵まれているリタイヤメント世代でも、
公的年金だけでは生活ができない、というところにあります。

しかも、収支が赤字になる状況は現役世代がリタイヤする頃になっても
解消されないどころか、もっと厳しい状態になることはほぼ確実です。

この生活で夫婦ともに90歳まで生きると仮定して、
60歳以降、年金以外に必要なお金は約3,000万円です。
ところがこの平均的な支出では、旅行やレジャー、
趣味を楽しむゆとりのある生活はできない、と多くの人は考えています。

2010年度の「生活保障に関する調査」(生命保険文化センター)によれば、
夫婦で老後にゆとりある生活を送るには36万6,000円の収入が欲しいとのこと。
その場合、30年間で必要な額は約6,700万円にも膨れ上がります。

とはいえ、リタイヤ直後の65歳と、
20年後の85歳では生活の仕方も変わるはずだから、
生涯にわたって毎月36万6,000円使うというわけではない。


60歳まで生きた男性の平均寿命は82.84歳、
女性は88.37歳まで生きるという統計(2010年簡易生命表)があります。

余裕を持たせて夫87、妻92歳まで生きると仮定し、
最低限の生活のためには月24万円、
ややゆとりある生活のためには月30万円かかるとすると、
最低限生活では1億776万円
ゆとり生活では1億1,856万円確保しなければならない。

しかし年金が7,274万円支給されるので
「不足分は最低限生活で3,502万円、
ゆとり生活で4,582万円になります」。

退職金が平均1,800万円から 2,000万円といわれているから、
持ち家であれば最低1,700万円で売却できれば老後の生活はなんとかなる。

が、ここで安心してはいけない。

現役世代にのしかかる大問題がリタイヤ後の「無年金期間」です。

再雇用で65歳まで働けたとしても、
その後68〜70歳まで年金が受け取れなくなる可能性が高まっているし、
65歳まで働けるかどうかすら定かではない。

年金の支給開始年齢が65歳から70歳まで引き上げられた場合、
損失は1,380万円になる。

老後の生活費の目安は「現役時代の7割」と見積もり、
無年金期間の年数は定年後に働く期間や年金支給開始年齢を勘案して
適宜調整して計算する。
退職金などを差し引けば、貯蓄で準備するべき額を割り出せる。

これらの心とお金の準備が出来れば、
老後は安泰だといえるでしょう。
ジャンル:中山のひとりごと。

2014/08/28 15:31

日記を再開。

中山日記を本日から再開したいと思います。

もし、楽しみにして頂いていた読者の方がいらっしゃったら、
長いお休みを頂いて、大変申し訳御座いませんでした。

さて、処暑に入り、8月はもう終ろうとしております。

今年も異常気象で、夏をほとんど感じることなく、
本日の東京は、秋も既に去ってしまったかのような寒さです。

昨日までは半袖のワイシャツを着ていたのですが、
本日から長袖を着ることにしました。

世界では様々なニュースが日々飛び交っており、
ウクライナ情勢も安定せず、シリアでは戦闘が続き、
アフリカではエボラ熱が猛威をふるい・・・

国内においては、先日の局地的な暴風雨によって、
広島県では70人以上の貴い命が奪われました。
お亡くなりになった方々の御冥福を心から御祈り致します。
また、一日も早い災害の終息と復興を願っております。
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昔も、時には異常気象があったけれども、
ここ30年ほどは、世界各地で異常気象が立て続けに起きています。

その原因については、地球温暖化の他にもエルニーニョ現象や
エルニーニョ現象.gif

火山の噴火なども影響していると言われています。
火山の噴火2.jpg
中には、太陽の活動が活発化しているからとも・・・
太陽活動の活発化.jpg

異常気象を直接的に防ぐことは出来ないまでも、
間接的に、出来る限り温暖化を防ぐことは出来ると思います。

地球温暖化の一番の原因は、人間活動による温室効果ガスの増加
である可能性が極めて高いと考えられています。
氷河解2.jpg

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先の東日本大震災において、福島の原発が大きな被害をもたらし、
各地の原発の安全性を根本から見直す動きが出ました。

これによって、電力の十分な確保のために、休止中の火力発電も復活させ、
化石燃料を使用した発電方法が一気に加速しました。

現代社会の矛盾の一つです。

今の豊かさを享受するために、未来の貧しさや被害の原因を作る。

時には一度立ち止まって、真剣に考えてみることも必要だと感じます。
ジャンル:中山のひとりごと。

2013/07/18 23:45

「正」がなぜ「ただしい」と読むのか

「正」は、「一」+「止」です。

まず、「止」は足の形で、下部の「一」は“足のかかと”を表し、
上部は“足の指”を表しています。

つまり、“とどまった跡”や“足跡”と捉える事も出来ます。
誰の“足跡”かというと、聖人や古の賢人です。

次に、「正」の「一」について、これが一番重要です。
この「一」は、「ひとつ」や「いち」と読まず、「まこと」と読みます。

では、「まこと」と読むならば、PC入力で、単語変換でも出てきますが、
「まこと」を変換すると・・・

「誠」「信」「良」「真」「慎」「命」「淳」「惇」「諒」「周」「実」「充」
などが出てきます。

これらの漢字の意味するところは、全て「誠(まこと)」です。

『中庸』に「誠は天の道なり。これを誠にするは人の道なり。」と出てきます。

人間は本来「善」であるとの考え方から、人の本性は「善」であり、
その本性に素直に従うことが人の道であり、天に通じるということです。

「誠」は「言」+「成」ですから、人が本性の「善」に随って、
言ったことを成す、言ったことが成る、という事が「誠」です。

最初の部分に戻りますが、「正」とは、人の本性である「善」に随って、
のこした足跡(人の道)が「誠」に適っており、
それが「ただしい道」「ただしい生き方」なのです。

そこを歩むこと、その聖人にならって、
足跡(正道)を歩んでいく事が「誠(まこと)」「一」に通じていく、
という意味から「正」という漢字が出来たと思います。

人の本性である「誠」に適っている言葉を人が話せば、
「信」(しん、「人」+「言」)になります。

「誠」に適った生き方ならば、天の道に適い、
「良」(よい)人生に繋がります。

「誠」に適ったものは、本物であるから、
本質的に「真」(しん)です。

「誠」の心は「慎」(まこと、「心」+「真」)です。

「誠」は天が人に与えたものなので、
「命」(いのち)そのものです。

「誠」であれば、本来の自然の道筋に適って
水流が「淳」(とおる、「水」+「享」)です。

「誠」でれば、心も通い、偽りのない真実なので、
「諒」(まこと、おもいやる、「言」+「京」)です。

「誠」がこの世の中をめぐっている、根本的、本質的には
「誠」が世の中をまわっているので、「周」。

「誠」を根本として、具現化されてくるので「実」。

「誠」が見えない世界、本質的・根本的なものを「充」(みたす)。

長文になりましたが、漢字にはもともと非常に深い意味があります。

ちなみに、全ての漢字は「一」をつなげたり、「一」を曲げたりしてできていますね!
ジャンル:中山のひとりごと。

2013/07/01 12:00

「誠実な心こそが道を拓く」(『致知』8月号)その1

人間学を学べる月刊誌『致知』8月号に

インタビュー記事が掲載されました。

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テーマは“創業の原点”

記事前文を記録の為に書いておきたいと思います。


「誠実な心こそが道を拓く」

〜家族の想いを原点に〜

当社の社名「シンシアルハート」は、英語の「シンシアリティ=誠実」に由来します。

人に名前を付ける事を“命名”といいますが、同様に、会社に命を吹き込むのが社名です。

そこに「誠実な心」という言葉を掲げることにより、当社の使命をお伝えしたい、

将来にわたって社名を体現する事業姿勢を貫いてゆきたい。

当社の社名にはその強い想いが込められているのです。

酒販店を営む家に生まれた私は、幼い頃から父の言葉を繰り返し耳にして育ちました。

「お客様やお得意様に決してご迷惑をおかけしてはならない。

自分たちの儲けを考えるのは最後だ。」

誠実な商売を貫いていた父に感化され、私は早くから父のような経営者になりたいと

志を抱くようになりました。

時代の変化ゆえに家業を継ぐことはかないませんでしたが、

私はワインの輸入商社でビジネスの修行を積み、

平成19年、37歳で健康食品の製造販売を営む当社を設立したのです。

健康食品を選んだのは、認知症にかかった祖母の様子をつぶさに見ていたからです。

祖母は症状が進むと、身近な家族の記憶も失い、献身的に介護を続けていた私たち家族は、

言葉にできないほどの寂しさ、虚しさに苛まれました。

日本の高齢化がますます進む中、こうした辛い思いをする方々のお役に立ちたい。

健康と笑顔に満ちた豊かな社会の実現に貢献してゆきたい。

私どものご提供する健康食品は、そうした思いに貫かれているのです。



つづく・・・
ジャンル:中山のひとりごと。

2013/05/01 01:00

湯島聖堂

会社の裏手、神田明神の道向かいに厳かで整然と存在する「湯島聖堂」。

儒教・儒学の祖である、孔子を祀る湯島聖堂があります。

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湯島聖堂は、もと上野忍ヶ岡にあった幕府儒臣・林羅山の邸内に設けられた孔子廟(先聖殿)を
元禄3年(1690)、五代将軍綱吉がここに移し、
先聖殿を大成殿と改称して孔子廟の規模を拡大・整頓し、官学の府としたのに始まりです。

この時から大成殿と附属の建造物を総称して「聖堂」と呼ぶようになったそうです。

その後、およそ100年を経た寛政9年(1797)幕府直轄学校として、
世に名高い「昌平坂学問所(通称『昌平校』)」を開設しました。

明治維新を迎えると聖堂・学問所は新政府の所管するところとなり、
当初、学問所は大学校・大学と改称されながら存置されましたが、
明治4年(1871)これを廃して文部省が置かれることとなり、
林羅山以来240年、学問所となってからは75年の儒学の講筵は、
ここにその歴史を閉じました。

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孔子銅像
丈高4.57メートル、重量約1.5トンの孔子の銅像は世界最大。

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入徳門

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大成殿(たいせいでん)
間口20メートル、奥行14.2メートル、高さ14.6メートルの入母屋造り。
大成とは、孔子廟の正殿の名称。

大成殿の内部には、「至聖先師孔子」をはじめ、
先師の儒者が祀られています。

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孔子尊像

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孔子尊像、四配像(孟子・顔子・曾子・思子)と儒の祭祀

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大成殿内部

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大成殿内部

湯島聖堂内の建物でも、様々な文化行事や講座が開催されています。

私が私淑する、安岡正篤師のお孫さんである安岡定子さんの大人論語塾、
『孟子』『老子』『荘子』『伝習録』『史記』『十八史略』・・・

今後、各講座を受講して、学問に励みたいと思っております。
ジャンル:中山のひとりごと。

2013/04/18 14:45

SBI大学院大学

昨日から大学院の春期の授業が始まりました。

昨年春に入学したSBI大学院大学の経営管理研究科・アントレプレナー専攻。

http://www.sbi-u.ac.jp/index.html

同大学院は、非常にユニークな教育課程があり、その理念は、

1.社会の求める「あるべき人物像」の育成を見据え、
理論に裏打ちされた実践的な学問としての「実学」を学びます。

2.実務家としての資質に欠くことのできない倫理的価値観や人間力を涵養するために、
「徳育」を重視します。

3.これらの素養を備えた実務家の育成を通じ、日本経済の発展のみならず、
国際的な場においてもリーダーシップを発揮できるようなプロフェッショナルを育成します。

となっています。

インターネットにおける金融グループを運営している、
SBIホールディングス株式会社の代表取締役執行役員社長の北尾吉孝氏が学長を務めていらっしゃいます。

今は廃れてしまった「徳育」という言葉。

同大学院において、顕著にその言葉が表れている教育科目は、「経営人間科目」です。

•論語に学ぶ経営哲学探求
•経世済民の哲学としての朱子学
•中国古典から学ぶ経営理論
•近代経営者哲学研究
•中国古典に見る指導者の条件
•「貞観政要」に学ぶリーダの心得
•「書経」に学ぶリーダの心得
•孫子の兵法を現代に役立てる方法
•中国兵法概論
•現代経営者精神研究
•企業倫理事例研究
•「韓非子」のリーダ学
•中国思想史概説

昨年1年間でこの科目の8割を受講しました。

実際、この科目があったから同大学院への入学を希望しました。

もちろん、実務にも必要な知識や技術も習得出来るわけですが、
その実務を行う人間そのものの人間性や価値観が結果に大きな影響を及ぼします。

残り1年、精一杯学びを受け、社会に役立つ人間になりたいと思います。
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2013/04/15 20:06

熊本帰省&誠孝塾(2013年4月14日)

4月14日は熊本誠孝塾でした。

熊本市内の実家にも帰省して参りました。

14日は朝から氏神様である「味噌天神」にお参りにいってきました。

味噌天神正面.jpg

幼い頃からお正月には必ず初詣に行っておりました。
非常に稀な神社で、全国でも珍しい“お味噌”の神様です。

「日本で唯一味噌にご利益がある」といわれる神様をまつった神社で、
約1300年前に建立されたそうです。
和銅6年(713年)に悪疫が流行した際に、
平癒を祈願して「御祖天神」を御祭神としてまつったのがはじまりとされています。
その後、国分寺で大量に腐ってしまった味噌を美味しい味に変えたという言い伝えから、
「味噌天神」と呼ばれるようになりました。
毎年10月25日には、例大祭が開催され、味噌のプレゼントやみそ汁の試食などが行われています。

味噌天神説明掲示板.jpg

朝10時30分から夕方17時まで誠孝塾を行いました。

帰りは熊本空港にて、思わずニッコリしてしまうものが有りました。

くまもん(熊本空港).jpg
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2013/04/08 14:19

千葉真一さん

昨日4月7日に、早稲田にあるリーがロイヤルホテル東京にて
千葉真一さんのお祝いパーティーに出席してきました。

日本体育大学を3年生で中退していた千葉さんが、
晴れて今年3月10日に御卒業なされたお祝い、
そして74歳のお祝い。

パーティー会場(ブログ用).jpg

弊社が取り扱う「ローズシャングリラ」の主原料であるカンカの本が
先日発売となり、原料メーカーの栄進商事さんからの御招待でした。
今年からカンカのイメージキャラクターとして千葉真一さんが起用されているからです。

現在74歳とは思えない活力溢れる千葉さんに感激致しました。

会場には、日本体育大学の出身者や関係者の方々を初め、
約500名ほどの出席者がお祝いに駆け付けたようです。

映画やドラマを初め、1500本もの出演をされたそうです。

日本とハリウッドで活躍する俳優千葉真一さん、
今後も楽しみです。

千葉真一さんとツーショット(ブログ用).jpg

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2013/04/05 16:27

4月3日川口誠孝塾

4月3日の誠孝塾は川口(埼玉県)にて開催しました。

川口での開催は、今回で28回目。

熊本での開催を含めると、トータル31回目。

今回は50名以上の参加者の皆様と共に学んで参りました。

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今回のテキストは、『致知5月号』『大学』『言四後録』、
安岡正篤先生の書籍4冊から抜粋して学んでいきました。

個人的に『大学』の中で一番インパクトを受けているのは、
「徳は本(もと)なり、財は末(すえ)なり」の一文です。

人として、「徳」を養っていくのが根本であり、
「財」を得ていくのは枝葉末節である、という意味です。

この文言を初めて読んだのは約4年前のことです。

人間学を学ぶにあたり、この文言が座右の銘になっており、
今日まで誠孝塾を続けてきて、幾度となく「そうだなぁ」と
自分を反省しております。

反省とは、
1.わが身を反りみて、省みるという反省の意味
2.わが身を反りみて、省くという改善の意味
があります。

私達は、とかく反省を「省みる」という意味で、
あれは良くなかったなぁ、とうことのみで終わらせて、
良くなかった点を改善していく努力を怠りがちです。


戦前は、二宮尊徳翁の銅像が日本各地の小学校に在りましたが、
翁が背中に薪を背負い、歩きながら読んでいたのが『大学』です。

大人(たいじん)の学と称される『大学』も、
現代社会に生きるリーダーが学ぶべき書物だと感じます。

来月の川口での誠孝塾は、『孝経(こうけい)』を学んでいきます。

御参加頂いている皆様とより良い未来の為に。

感謝。

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2013/03/10 12:00

利は義の和 『易経』

現代社会を生きていく上で、経済は必要不可欠ですが、
とかく目の前の「利」を追いかけてしまう傾向にあり、
物事の道理を弁えずに経済活動を行っている限り、
結果として「財」は手元からこぼれていきます。

「利は義の和」と『易経(えききょう)』の乾為天に出てきます。
「利の本(もと)は義」は『左伝(さでん)』の訓戒です。

「利」は「禾」と「刂」で出来た漢字で、
「禾」は穀物をあらわし、「刂」とは刀をあらわします。
穀物を刀を使って収穫すること、またはその収穫物が「利」です。
古は農業が主流でしたから、「利」を使ったようです。

「義」は「道理に基づいた行動」「仁に基づいた行動」と解釈しています。
それと同時に「義は宜(ぎ)なり」と『説文』に記されております。
ちなみに、『説文』とは辞書のことです。
「宜」とは「よろしい」とも読みます。
「よろしい」とは、道理に適っている、という意味で、
これも農業を考えると、自然の流れ、四季の移り変わりや天候に沿って
農業を営んでいることを意味すると解釈しております。
春に種をまき、夏に繁茂し、秋に収穫し、冬には土壌を養う。
これが道理に適った農業のありかたで、「よろしい」状態です。
冬に種をまいても農作物は芽を出さず、実らず、収穫はありません。

「利は義の和」を現代の経済活動・ビジネス活動にあてはめると、
「道理に適った経済活動、収入を得るやり方・方法が本来の利益となり、
道理に背いたやり方は、本当の利にはならない」という事です。

『易経』は5000年前には成立しており、
起源をたどれば数万年前とも言われています。
天の道理、地の道理が人間の実生活に大きな影響を及ぼす事を
生活の中で体験してた古代の人々の知恵が「文言」となって
後の世の人々へのメッセージ・教え・訓戒となったと思います。

道理とは、本来「当たり前のこと」ですが、
私利私欲の為に、自分達の都合の良いように生きています。

学問をして、覚(さと)り、本来あるべき姿は何なのか、
正しい経済活動の価値観や考え方を学んでいかなければなりません。
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2013/01/31 23:00

2013年、早くも一か月が過ぎました。

つい先日、2013年のお正月を迎えたと感じたばかりですが、
あっという間の一か月でした。

昨年4月より、経営者としての自分をもっと磨いて行く為に
SBI大学院大学に学び始めました。
( http://www.sbi-u.ac.jp/ )

会社の経営、誠孝塾の実施、学生としての勉強…

慌しく過ぎゆく毎日です。

明日から如月(きさらぎ)の2月。

九州熊本での誠孝塾が3日に開催されますが、
今回のテキストは『大学』です。

儒学の経書である四書五経の中でも、
“大人(たいじん)の学”として、
素晴らしい教えを与えてくれる書物です。

この誠孝塾での講義の為に、
近江聖人と敬された中江藤樹先生の『大学訳解』を
拝読させて頂いております。

昔の書物ですから、難解な漢字などもありますが、
読み進めていくごとに、心が洗われるように感じます。

“大人の学”である『大学』の講義、
心を引き締めて、自己練磨し、
受講なされる皆様と学んで参りたいと思います。
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2013/01/15 13:07

格差社会

既に日本における「格差社会」は進行しています。
現状では誰も止められません。

国自体が「収入に見合った支出」を行わなければ無理です。
会社の経営と同じで、
例え赤字でも、お金がまだまだ入ってくるのなら、
今年は赤字でも来年は頑張ろう、
翌年になって、今年は赤字でも来年は頑張ろう…
これを繰り返しているのが現状。

誰でも分かり切ったことなのに、
誰もこのサイクルから抜け出ようとはしない。

誰しも、自分の財布に入るお金の金額を減らしたくない、
出来るだけ税金は払いたくない。
医療費も出来るだけ安くしてほしい。
誰しも、自分の生活レベルを下げたくない。
周りのみんなが生活レベルが下がるのなら、
その状況・環境
は受け入れられるけど、
自分だけ下がるのは受け入れられない。
こんな社会は続かないのは当たり前です。

日本の社会は、経済的に苦しい人達が頑張っていれば、
その人達に「頑張れ、頑張ったね」と称賛するけれど、
経済的に豊かな人が社会の為に頑張っても
「当たり前」っていう目で見ていないでしょうか?

いったい、弱者救済って…
生活保護を受けている人達の全体の何%が本当に困っている人なのか?

日本はいつから“楽したい”“苦労はしたくない”
雰囲気に覆われてしまったのか…

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2013/01/14 21:00

17年ぶりの大雪

首都圏では17年ぶりの大雪だそうです。

JRをはじめとする多くの私鉄が運行停止状態となり、
空の便にも大きく影響したとのこと。

今日はたまたま成人式で祝日だったので、
ほとんどの会社が休み。

もし、通常日であったなら、相当なマイナス影響だったと思うばかり。

積雪があたりまえの地方と違って、
「雪」に対する対策がほとんど出来ていない首都圏。

大都市は自然に対する対応が非常に悪い。

今年は大地震も懸念される一年。

自然災害への対策が十分ではないのは当たり前で、
経済成長を優先している大都市は、
常に自然災害の恐怖が潜んでいます。

今日は一日の大雪で済んだけれども、
将来において万が一数日間、
首都圏で雪が降り続ける事態に遭遇したら…

水や食料、燃料などの確保は
地震対策だけではないと思わされました。
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2013/01/11 19:32

再生医療は是か非か

本日、Yahooニュースで、
「内耳の細胞再生で難聴治療…マウス実験で成功」
という記事が目に付きました。

同記事によると(記録として残しておきたいので)、
“難聴のマウスの内耳にある細胞を再生し、聴力を回復させることに成功し、
慶応大の岡野栄之教授(生理学)らのチームが米科学誌ニューロンで10日発表する。

耳の奥にある内耳で音を電気信号に変える「有毛細胞」は、
一度死ぬと再生しないため、難聴治療の大きな障害になっている。
岡野教授らのチームは、有毛細胞を支える細胞に化合物の薬剤を投与すると、
有毛細胞に変わることを確認。
大きな音を聞かせて有毛細胞を傷つけたマウスの耳の奥にこの薬剤を注射したところ、
マウスの聴力が回復した。

加齢などによる難聴でも有毛細胞が死ぬタイプは多く、
同じ治療法が効く可能性があるという。
米スタンフォード大の大島一男講師(耳鼻咽喉科学)は
「薬剤で聴力の回復を確認した研究は初めてで、
難聴の改善に可能性を示した意義は大きい」と話している。”

とのこと。

昨年、iPS細胞の研究で山中伸弥教授がノーベル賞を受賞してから、
多くの人々が興味を持つと同時に、研究進捗状況を気にしています。

今回は、「有毛細胞」でしたが、昨年には心臓の細胞が同様に発表されていました。

これまで遺伝子に刻まれている人間の寿命は125歳、
との認識が一般的でしたが、この寿命年齢は変更されることでしょう。

しかしながら、先進諸国の高齢化とそれに伴う医療費からくる財政問題は深刻です。

人間が長生きしていくことそのものは是でありますが、
この問題は、自然の摂理に反しているように思えてなりません。

現実的に、身体の多くの部位が再生治療可能になったとき、
“見えない力”はどう答えることでしょう。
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2013/01/10 14:09

誠孝塾

昨日は、埼玉県の川口にて今年1回目の誠孝塾でした。

2011年1月から毎月1回開催して、
今回で26回目の開催です。

今回の講義内容は『致知』『今年の干支』『言志録』

今年の干支は“癸巳(みずのとみ)”

「癸」は器を立てる台座。
その間隔によって上下、 軽重、 長短、 大小などをはかる意味を持つ。
「巳」は蛇。
「四月陽気巳 (すで) に出で」 の如く、
「冬眠していた蛇が地上に這い出て新たな生活に入る」

今年は、「基準や原則に則って筋道を立てて思考・行動し、改革に取り組む年」

物事に在る原理・原則に逆らった思考や行動は転覆を招くのかも知れません。


「人間学」を受講生の皆様と共に、
仕事においても、プライベートにおいても、
自己修養の大切さを改めて学びました。

今月から熊本県においても月に1回、誠孝塾を開催して参ります。

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